HONYAL NEWS 2025/10
株式会社トーハンから、小型書店開業支援サービス「HONYAL(ホンヤル)」の最新ニュースをお届けします。
HONYALで新しく生まれた本屋さんや、HONYALに関するトピックスを掲載しています。
HONYALのサービス内容につきましては公式サイトをご覧ください。
もくじ
HONYAL新規導入書店をご紹介(2025年10月)
トピックス
グッドデザイン賞、日本雑誌広告賞、ACCアワードを受賞しました
HONYAL新規導入書店をご紹介(2025年10月)
湘南ちびっこ図書室【2025/10/4 OPEN】
運営:NPO法人紙芝居Project 理事長 島田 博之 氏
住所:神奈川県藤沢市朝日町13-5 ルート藤沢 2階
ちびっこ保育園藤沢園内
営業時間:毎月第一土曜日 10:00-13:00
WEB: https://www.kamipro.info/
SNS: https://www.instagram.com/npo_kamipro/
https://x.com/npo_kamipro
https://www.facebook.com/npo.kamipro

『湘南ちびっこ図書室』は「紙芝居」をメインに取り扱っています。
運営にあたるNPO法人紙芝居Project理事長の島田博之氏は、2010年に湘南台駅前で保育園を開園し、現在藤沢市内で「ちびっこ保育園」3園を経営する保育者です。幼児保育に携わる中で紙芝居に注目するようになったきっかけは、絵本作家で紙芝居も多く手掛ける長野ヒデ子氏との親交でした。
紙芝居は日本独自の文化で、世界的にも評価される文化でありながら、近年は目にする機会が減り続けている状況を改善したいと考え、「実演や創作など紙芝居に関わるすべての人を応援したい」と設立されたのがNPO法人紙芝居Projectです。2021年のNPO発足以来、作品の紹介や新作の企画製作、自治体と連携したワークショップ、口演イベントの企画運営などに取り組んでいます。『湘南ちびっこ図書室』にも“紙芝居舞台”と呼ばれる木製の舞台が常設され、その場で実演ができるようになっています。
ここでは実際に紙芝居を演じてみて購入できるのが大きなポイントです。紙芝居は演じ手と観客が向き合い、一つの世界を「共感」しながら作り上げる「生きた文化」です。それゆえに、黙読だけではその作品が持つ「間(ま)」や「語り口」、「引き抜き方」といった“演じる魅力”が分かりにくく、購入の判断が難しいのです。
「絵は好きだけど、実際に演じたらどうだろう?」「観客の反応を引き出せる作品かな?」そんな疑問を解決し、演者・作品・観客の最高の出会いを演出するために『湘南ちびっこ図書室』はつくられました。
島田氏は「購入前に、気になる紙芝居を実際に舞台にセットし、ご自身で演じてみて欲しい。演じることで『これは自分のスタイルに合っている』『この作品をたくさんの人に届けたい』と、心から納得できる一冊に出会えるはずです。ここは、あなただけの最高の紙芝居を見つけるための「体験型」紙芝居書店です」とおっしゃっています。JR藤沢駅北口から徒歩8分とアクセスも良く、紙芝居に関心のある方はぜひ訪れてみてください。
ひいろ書店【2025/10/4 OPEN】
店主:近藤 健司 氏
住所:高知県高知市縄手町13
山下ナワテハイツ2階
営業時間:11:00-17:00
定休日: 火・水曜日
WEB: https://www.hiirosyoten.com/
https://note.com/bold_hebe3140
SNS: https://www.instagram.com/hiirosyoten/
https://x.com/tomato08191882

『ひいろ書店』のキャッチフレーズは「珈琲香る至福の推理時間」。ゆったりとした雰囲気の中で、古今東西のミステリー小説とコーヒーを楽しめるブックカフェです。古典ミステリーファンなら “緋色”の漢字もすらすら出てくるところですが、専門店として幅広い年代にミステリーの魅力を伝えたいと、あえてひらがなで命名されました。
店主は幼少時代から本好きで、書店・図書館めぐりを趣味とするほど。小学校教諭を5年間務めた経験からも、読書の良さや活字を読む力の重要性を深く実感してきました。
それだけに、近年の街の書店の減少を寂しく思い、ご自身が暮らす街でも唯一の書店が閉店したことで、さらに危機感をおぼえていたそうです。
教職のかたわら趣味の読書や書店めぐりを続ける中で、ゆくゆくは自分自身のアイデアを詰め込んだ書店を開くことを決意。地域の中で「読書の機会」をしっかりと提供し、本好きが集える場を確保することで世の中に貢献したいと、助走期間を経てこのたび構想を実現されました。
開業にあたり、まずは読書の楽しさを一人でも多くの人に体験してもらうのが一番と、ご本人も大好きなミステリーに着目しました。その理由は、肩の力を抜き読書の醍醐味を味わえるエンタテインメントであること。そしてジャンルは多彩で魅力的なキャラクターも多く、人気作はシリーズを長く楽しめること。さらにはファン同士で語り合う楽しみも大いにあることです。
店主自身も一人の本好きとして、入門者向けのオリジナルおすすめセットや、お客の好みにあわせた選書サービスなど、まだまだ多くのアイデアを温めているようです。
周辺は静かな住宅街で、高知市中心部を東西に走る電車通りからも近く、交通の便のよい立地です。店内は現代版“ベーカー街221B“を想起させる内装・什器でまとめられ、名探偵たちのイメージでブレンドされた珈琲と、自家製のスコーンなどカフェメニューも魅力です。
こまごブックス【2025/10/6 OPEN】
店主:小高 陽子 氏
住所:千葉県千葉市緑区おゆみ野南6-45-28
営業時間:金~月曜日 11:00-16:00
SNS: https://www.instagram.com/co_margo_books/

千葉市郊外に広がる住宅街の一角で、絵本を中心とした『こまごブックス』がオープンしました。一戸建て住宅の1階部分をリフォームし、近所の方が散歩の途中などに気軽に立ち寄れる、知的で温かい雰囲気のスポットとなっています。
店主の小高陽子氏は研究職として千葉県庁に長年勤められ、定年退職後は大学講師として授業を持ちながら、最近は県内に住むお子さん宅へお孫さんのお世話に通っておられるとのこと。
『こまごブックス』では、店主が幼少時に親しんだ絵本や、ご自身の子育て中に読み聞かせをした絵本、いまお孫さんと一緒に楽しんでいる絵本など、“子や孫に贈りたい絵本”を揃えています。特に、子どもと一緒にページをめくりながら、じっくりと物語にひたることのできる“物語絵本”を中心に取り扱っていきたいということです。
店名は“子・孫”にちなみつつ、アルファベットでは“co-margo books”と綴ります。co=一緒に、margo=マーガレットのイメージを当てはめて、三世代で一緒に楽しめる、親しみやすい雰囲気を醸し出しています。
地域への恩返しや社会貢献の思いも込めて、ゆくゆくは読み聞かせ会なども地域と連携しながら実施していきたいとのこと。大人も子供も優しく懐かしい気持ちになれる絵本屋さんを目指しています。
本屋 ひるね【2025/10/19 OPEN】
店主:桑島 昌子 氏
住所:静岡県静岡市葵区新富町2-13
営業時間:土・日曜日 10:00-16:00
金・月曜日 11:00-17:00
SNS: https://www.instagram.com/honya_hirune/

静岡駅から車で10分弱、その名称に往時の天下普請の名残をとどめる“さつま通り”沿いにオープンした『本屋 ひるね』。店主の桑島昌子氏は長年にわたり全国チェーンの書店法人に勤められ、営業マンをバックアップするオフィスワークや、複数の大学内ブックセンターの運営などに携わってこられました。
このたびご自身の書店を立ち上げるにあたり、特に熱量をもって読者におすすめできるジャンルとして「絵本・旅・物語」にフォーカスし、お店のキャッチフレーズも「絵本と旅とえとせとら」とされております。
道に面して大きな窓のある店舗は、ご実家でかつて営まれていた電器店をリフォームしたもの。靴をぬいで上がるコルク張りの室内では、まるで本好きの友人宅に招かれたかのようにリラックスして本と向き合えそうです。地元の方々がほっとできるような、身近な書店でありたいということで、地域で交流を持てる読書会や読み聞かせ会なども企画していきたいということです。
トピックス
グッドデザイン賞、日本雑誌広告賞、ACCアワードを受賞しました
HONYALの事業ならびに広告に対し、次の各賞が贈られました。
これにより、前回のHONYALニュースでお知らせした「新聞広告賞 広告主部門 優秀賞」と合わせて、これまでに4つの賞を受賞いたしました。
●日本雑誌広告賞 シリーズ広告部門 銀賞
主催:一般社団法人日本雑誌広告協会
発表:2025年9月30日
対象となりました広告は、雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)で2024年12月から2025年4月まで5回にわたり掲載されたものです。
誌面では、各界で活躍する方々に“もしも自分で本屋をつくるなら”というテーマで自由にご寄稿いただいた「妄想書店」のページと、全国各地に実在する本屋さんの店構えに印象的なコピーを添えたイメージ広告を、毎回異なる組み合わせで展開いたしました。
「妄想書店」全5回の記事は、BRUTUS公式ウェブサイト『BRUTUS.jp』でもお読みいただけます。
→『BRUTUS.jp』 https://brutus.jp/tag/mososhoten/
●グッドデザイン賞 BEST100
主催:公益財団法人日本デザイン振興会
発表:2025年10月15日
・審査員の評価(グッドデザイン賞 受賞ギャラリーページから引用)
HONYALは、書籍・雑誌流通における信用取引の緩和と総合書店取次の流通基盤を活かし、小型書店や兼業書店を容易に開業できる仕組みである。従来は大規模店舗を前提にしていた取次サービスを再設計し、少額取引でも持続可能なスキームを実現したことで、地域に本を届ける新しい担い手を生み出し、出版文化の保護と企図しており、すでに無書店地域で書店が復活するなど少しずつ実績をあげている。配送頻度や返本制限など現実的な制約を設けつつも、全国3,000社以上の出版社の商品調達を可能にした仕組みは、出版流通の柔軟性と多様性を拡張する試みといえる。街の本屋が減少する中、この取り組みが「本屋をはじめたい」という声に応え、個性ある小規模書店を支えることで、出版文化の持続可能性に貢献することを願うばかりである。
→受賞ギャラリー https://www.g-mark.org/gallery/winners/30330
●ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS デザイン部門BRONZE
主催:一般社団法人ACC
発表:2025年10月17日
・デザイン部門について(公式サイトより)
社会へのビジョンを描き、新しい価値と手段を提示しながら人々の意識や行動変容を生み出す具体の形をつくること。デザインをプロジェクトというダイナミズムとしてとらえ、心から応援したいプロジェクトを表彰します。
→入賞作品リスト https://www.acc-awards.com/festival/2025fes_result/design.html
HONYALについて詳しくはウェブサイトからお気軽にお問い合わせください。ご質問や開業相談は随時受け付けています。
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