ゴールデンウィーク 店頭売行動向
2022年のゴールデンウィーク(GW)の書店店頭売上動向についてお知らせいたします。
集計期間:4月29日~5月5日
調査対象書店:1,533店(2021年GW期間の臨時休業店も含めて集計)
【概況】
全国的に緊急事態宣言などの発出がない状態で迎えるGWは3年ぶりで、購入客数前年比は106.1%となり、前年に続いて伸長いたしました。
立地別の売上前年比では、駅前駅内(109.8%)、SC内(114.9%)の伸長率が大きく、次いで繁華街(97.9%)が前年に近い売上となりました。この傾向からも、旅行やショッピングなどの人出が活発化し、当該立地の書店売上にも寄与したと考えられます。
一方で商店街・住宅街・郊外立地の売上は減少し、全国計の売上前年比は98.5%となりました。
【書籍 99.7%】
〈文芸書〉東野圭吾の新刊『マスカレード・ゲーム』(集英社)、本屋大賞を受賞しウクライナ情勢との関連でも注目の『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬、早川書房)が上位です。
〈文庫〉102.6%と好調で、5月公開映画の原作『流浪の月』(凪良ゆう、東京創元社)や、今村翔吾の文庫最新作『八本目の槍』(新潮社)などが上位にあがりました。
〈児童書〉99.9%と堅調な売上で、ジャンル首位はアニメ映画の小説版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(水稀しま、小学館)でした。以下、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 17』(廣嶋玲子、偕成社)、『ドラゴン最強王図鑑』(健部伸明監修、学研プラス)など人気シリーズの最新刊が続きました。
【雑誌 102.4%】
ムックが108.7%と好調で、NHK番組「100 分 de 名著」5月期のテキスト『アリストテレス「ニコマコス倫理学」』(山本芳久、NHK出版)、昨年10月の発売以降伸びている『60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと』(宝島社)などが売れました。
【コミック 91.8%】
GWの中日に最新刊が発売された『僕のヒーローアカデミア(34)』(堀越耕平、集英社)、『ワンパンマン(25)』(村田雄介、集英社)や、4月よりアニメ放映が開始した『SPY×FAMILY(9)』(遠藤達哉、集英社)が好調でした。
【マルチメディア 97.1%】
『AmongUs フィギュアキーチェーン』『オーシャンアタック&Co. ビッグ』(共にデアゴスティーニ・ジャパン)、『水中最強王図鑑 リアルフィギュア&リーフレット』(学研プラス)など、フィギュア系の玩具が売上を伸ばしました。
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