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「2020年 年間ベストセラー」発表

2020年12月 1日

「2020年 年間ベストセラー」発表

株式会社トーハンの調査による「2020年 年間ベストセラー」を発表いたします。(集計期間=2019年11月24日~2020年11月23日)

発表資料(pdf)はこちら⇒ トーハン調べ 2020年 年間ベストセラー
e-honランキング(pdf)はこちら⇒ e-hon 2020年間ランキング

今年のベストセラーには、『鬼滅の刃』関連6作品が書籍部門の各ジャンルにランクインし、コミックス、アニメ、映画と大ヒットした作品の人気が、書籍にも反映された結果となりました。

また、今年は写真集のヒットが続き、大きな話題となったことから、トーハン年間ベストセラーとしては初めて写真集部門の順位を発表。1位は、田中みな実さんの1st写真集『Sincerely yours...』(宝島社)です。タレント写真集の変遷や歴代発行部数を特集した『出版月報 2020年9月号』(発行:出版科学研究所)によると、「『あこがれ』の対象」として女性のファン層を獲得し、従来の男性ファンに加えて幅広い読者層に受け入れられることが、近年の写真集ヒットの要因になっているそうです。

また2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって社会が様変わりする中、コロナ禍において注目された本が多い年でもありました。ランクインしている作品の中から、一部ではありますが、トピックス別にご紹介します。

文庫のロングセラーが再注目されベストセラーに
【文庫総合 3位】
『ペスト』カミュ/宮崎嶺雄 訳(新潮社)
【文庫総合 6位】
『大河の一滴』五木寛之(幻冬舎) ※1998年 年間ベストセラー(弊社調べ)文芸部門 1位

『ペスト』は致死率の高い感染症ペストが流行した街の混乱を描いた作品で、1947年にフランスの作家・カミュにより発表。日本では1969年に翻訳されました。『大河の一滴』は、1998年に発売された五木寛之さんのエッセイで、同年に発表された年間ベストセラー文芸部門の1位となった作品です。いずれも発売以来、ロングセラーとなっていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を目の当たりにした人々の間で再注目された結果、発表から数十年経った今年、大ヒットを記録しました。

ゲームの中で会える『あつまれ どうぶつの森』ブーム
【総合 4位】【単行本・ゲーム攻略本部門 1位】
『あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ』(徳間書店)
【総合 5位】【単行本・ゲーム攻略本部門 2位】
『あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド』(KADOKAWA)

任天堂Switchのゲーム「あつまれ どうぶつの森」の攻略本が総合4、5位にランクイン。ゲームソフトは、今年9月末時点での全世界累計販売本数が2,604万本を突破し、任天堂Switchのソフトとして歴代2位の記録となっています。外出自粛が続く中、自由に島を開拓できる面白さと、オンライン上で互いの島に遊びに行ける要素が話題となりました。

「手抜き」できる料理本の需要が増加
【総合17位】【単行本 実用書部門2位】
『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』(KADOKAWA)
【単行本 実用書部門 5位】『リュウジ式悪魔のレシピ』(ライツ社)
【同6位】『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』(学研プラス)
【同10位】『材料2つから作れる! 魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス)

『世界一美味しい手抜きごはん』は2019年3月に発売され、昨年の年間ベストセラーでも実用書部門2位となった作品ですが、非常事態宣言が発令された今年4月から再び週間ベストセラーのランク内に登場。今年のベストセラーでも同順位をキープする結果となりました。同部門5位の『リュウジ式悪魔のレシピ』も、「最短で、最高の味が作れる」ことをポイントとした作品で、今年の「第7回 料理レシピ本大賞[料理部門]大賞」にも輝いています。
2018年、2019年の年間ベスト実用書部門10位以内に料理レシピ本は2冊であったのに対し、今年は4冊と2倍の作品がランクイン。コロナ禍による「おうち時間」が増えた今年、特に料理レシピ本に注目が集まりました。

親子で一緒に学べる児童書への関心が高まる
【総合 8位】【単行本 児童書部門 1位】
『こども六法』(弘文堂)
【総合 20位】【同2位】
『なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(学研プラス)
【同7位】
『1日1ページで身につく! 小学生なら知っておきたい教養366』(小学館)

『こども六法』は昨年の年間ベストセラーですでに児童書部門9位にランクインしていましたが、その後も勢いが衰えることなく、今年の同部門1位を獲得。『なぜ僕らは働くのか』『小学生なら知っておきたい教養366』など、子ども向けの自己啓発書もランクインしました。絵本や読み物、キャラクターものの人気が高い児童書ジャンルにおいて、コロナ禍による休校を機に家庭学習の時間が増えた今年は、親と子どもが共に学べる児童書が売れた一年となりました。

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