創立62周年記念式
創立62周年記念式
株式会社トーハン9月16日午後3時30分より、本社8階大ホールにおいて創立62周年記念式を開催し、あわせて永年勤続者の表彰、成果表彰・資格取得表彰を行いました。
今年度の永年勤続者は、30年勤続48名、20年勤続56名でそれぞれ表彰状と記念品が、10年勤続27名には記念品が贈られました。また今回より初めて、成果表彰対象36件を代表して業務功績栄誉賞2件、資格取得表彰対象11名を代表して社長賞1名が表彰されました。
近藤敏貴社長の挨拶は以下の通り。
近藤敏貴社長挨拶(要旨)
トーハンは創立62周年を迎えます。これもひとえに、永年にわたる株主のご支援と、出版社・書店・物流関係ほか多数のお取引先様のご愛顧、ならびに本支店・各作業所周辺の地域社会のご理解の賜物であります。改めて、役職員の皆さんと共に感謝の意を表します。
昭和24年9月、戦後の不安定な政治経済および業界情勢下、「このままでは日本の出版文化が続かない」という危機感のもと、同志感にも似た結びつきで集まった準備委員会を原動力として、出版文化の普及を図り社会の発展に貢献すべき使命を与えられ、当社は創立されました。
やがて高度経済成長を迎えると、出版業界も飛躍的な成長を遂げ、トーハンも大きく業績を伸ばしました。
ピーク時には業界全体で2兆円を越えるまでに拡大した出版業界ですが、経済成長の鈍化とともに、様々な
問題が表面化します。高い返品率や、中小書店の転廃業、活字離れ、新古書店など新たな競争相手の出現、
といった問題であります。
そして迎えた平成23年3月11日、東日本大震災という、巨大な衝撃が我が国を襲いました。大震災によって
多くの物事が多大な影響を受けましたが、その最たるものは、私たちの生命観だろうと思います。2万人の死者・行方不明者と自分自身を分けたものは何だったのか、人間が自然の猛威に対して無力であると知った上で、なお、どのように生き、人生の意味や希望を見出すべきか、皆さんも様々な問いを胸にいだいたことと思います。
東日本大震災のあと、特に被災地を中心に、本を手に取る人が増えています。その理由は人それぞれでは
ありますが、私には、「言葉そのもので形作られた本」への「切実な希求」。またその背景には、「考える
ためのヒントが欲しい」「この現実に対抗できるのは言葉の力しかない」、そういった人々の強い思いが
あるように思えてならないのです。
こうした人々の思いを、私たちは書店や出版社と一緒に受け止め、現実の企業行動として表現していかなくてはならないのであります。
私たちはトーハンという職場を通じて、何をなしとげることで最大の貢献を果たせるのか。立ち返るべき
原点は、『私たちは、質の高いサービスと情報・流通のネットワークを通して、人々の知的活動を支援し、
ゆたかな社会の創造に貢献します』というトーハンの企業理念です。
私はトーハンという企業を通じて、コンテンツを仲立ちとして人々をつないでいく役割を永久に続けていきたいと強く思っています。今、各地のトーハン会を回っていますが書店・出版社のトーハンに対する期待、希望は本当に大きなものであります。
さらに申し上げることは、出版業界全体の課題について、他の誰でもなく、トーハンこそが責任あるリーダーとして関わっていかなければならない、ということであります。具体的には、再販制度の維持と、現在の
マーケットに合った委託制度の運用です。
出版物の再販制度は先人の遺産であり、歴史の教訓でもあります。これにより価格でなく質の競争が促進され、人々は気軽に多様な出版物に親しみ、国の発展にも大きく寄与してきました。そして委託制度に関して言えば、昨今の高い返品率は、業界がかつての右肩上がりの考え方から脱していない事の表われでもあります。委託制度という仕組み自体を否定するだけではなく、頭を使って知恵を絞って工夫をして、これからは徹底的に、書店での売上を上げる仕組みに、委託制度を変えていかなければならないということであります。
もうひとつ、図書館の問題。今図書館への納入は、入札制度で地元の書店が納入出来なくなってしまい、
地方書店の廃業の一因になっていることが指摘されています。『住民生活に光をそそぐ交付金』を予算化した片山元総務大臣が、『学校図書館と知の地域づくり』というテーマで講演されたときの内容が小冊子にまとめられました。トーハンは外商書店様を中心に広範囲に配布しましたが、その講演の中でも、図書館の図書購入は地元書店から、出版文化も地産地消を、図書購入に入札は避ける、等を訴えています。こういう地方文化のため、日本の文化発展のため、図書館を守る。こういったことも、我々トーハンの果たすべき重要な役割なのです。
我々は、未来を見据えた新しい取り組みもすでにスタートしています。TONETS Vでは店頭状況を「見える化」し、具体策を示してトーハンと書店の仕事を前へ前へと進めていきます。また現在構築中のオープンネットワークでは、マーケットのリアルな姿を出版社に開示して、業界の全体最適化を実現します。TONETS V・オープンネットワーク、これは、必ずトーハンにとって大きな武器になります。必ず良いものを作っていきますので、皆さん、自信を持って、これを活用し、売り上げを伸ばす・返品を改善することに全力を挙げてもらいたいと思います。
そして、これらのシステムを駆使して、トーハンと書店が従来よりもさらに進んだ包括的な契約を交わして、お互いに努力して目標達成を目指すのが、MVPアライアンスの考え方であります。まだまだ始まったばかりの取り組みではありますけれども、今年度目標としていた書店とはほぼ全書店契約を済ませることができました。
これからの時代はトーハンにとって、過去に経験したことのない、非常に厳しい時代になります。間違いなくなります。その中でも全員が知恵を出し合い、企業理念を根本にもって、どんな変化にも対応して生き残っていくこと。これが、われわれがやらなければならないことであります。今後のトーハン、これからの出版業界を担うのは、ほかの誰でもない、私たち一人ひとりです。
創立記念の節目にあたり、未来に向かって力強く飛躍するため、皆さんと共に今日、全力を尽くす事を誓い
合いたいと思います。
■この件に関するお問い合わせ トーハン広報室 TEL 03-3266-9587
Latest Entry
- 2012.05.15: 週間ベストセラー<総合> 2012年5月15日調べ
- 2012.05.14: サマータイム制度導入とクールビズ実施につきまして
- 2012.05.10: 春季優良図書展示会・子どもの本の展示会を開催
- 2012.05.08: 女性問題図書総目録刊行会「女性問題図書総目録2012年版」を発行
- 2012.05.08: 週間ベストセラー<総合> 2012年5月8日調べ



