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トーハン創立67周年記念式

2016年9月16日

トーハン創立67周年記念式

株式会社トーハンは9月16日午後4時より、本社8階大ホールにおいて創立67周年記念式を開催し、あわせて永年勤続者(30年勤続32名)の表彰を行いました。
藤井社長の挨拶は以下の通り。

藤井武彦社長挨拶(要旨)
出版業界の変化はいよいよ激しく、書店や取次の業界地図は大きく塗り替わり、大手への収斂現象は加速しています。そこにデジタル化という時代の大きな流れが加わり、出版業界の変化をより速く、より複雑なものにしています。
最大の変化の一つが、電子雑誌の市場拡大であります。直接的には書店の雑誌販売に影響が出つつあり、さらに本質的な問題としては出版流通自体へのインパクトが懸念されております。
日本の出版流通は基本的に雑誌物流をベースとし、そこに書籍やコミックも相乗りする形で構築されてきました。これにより全国津々浦々の書店が活字文化の裾野を広げ、富士山のように雄大な出版の世界をつくり上げてきたのであります。
ところが現在は、出版市場の長期低落によって、輸送会社の廃業や撤退も現実化しております。収益の柱である雑誌の売上がこのまま落ち続けると、現在のコストで書店流通が成り立たなくなる危険性も否定できない状態にあります。
ただし、デジタル化自体は時代の流れであり、読者ニーズの現われでもあります。出版業界としては、リアルとネットの融合を進め、紙と電子が互いにwin-win の関係となる枠組みを、衆知を集めて再構築していく必要があります。まさに業界を挙げた大きな変化対応が求められているのであります。

こうした状況の中で、トーハンも将来への生き残りをかけて、様々な変化対応を進める必要があります。
第一にすべてのベースとなる教育研修、人財の育成であります。つね日頃「米百俵」と申し上げている通り、苦しいときほど「勉強」が大切です。トーハンセミナーハウスも今年2月から運用が始まり、オフィシャルな研修メニューだけでなく、トーハン社員による自主的な勉強会等もたびたび開催されており、新生トーハンの変化を象徴する動きとして、心強く感じております。会社としても、さらに教育研修の充実を図り、併せて男女・年代を問わずのびのびと力を発揮できる、ガラスの天井のない職場づくりも推進していきます。
第二に本社再開発であります。トーハンが保有するリソースを最大限に有効活用し、今後の発展につなげていくために、中長期的な経営の観点から研究を深めている段階にあります。早いうちに具体的な枠組みを決めていきたいと考えております。
第三に、情報システムの再構築であります。トーハンの情報システムは大型のホストコンピュータを中心に構築されてきましたが、現代のビジネス環境においては、オープン系システムやクラウドコンピューティングも普及し、選択の幅が広がっております。トーハンが「最小のコストで最高のサービスを提供する」ために、従来のホスト中心主義の考え方を転換し、新技術の活用も積極的に検討していきます。
この三つのテーマの取り組みかた如何で、トーハンの3 年後・5 年後・10 年後の姿が規定されてくると思います。

トーハンの基本方針、各種具体的施策は、方向性として間違っていないという手ごたえを感じております。最近の取り組みで言えば、書店の複合化は軒数拡大が続き、今後の書店作りのキーポイントである「時間消費型」の空間作りも進化を続けております。
また、雑誌の仕入配本改革、CVS 部門の改革も効果を発揮しつつあり、雑誌の実績がリードする形で全社の数字も底堅さを見せております。トーハンが進める雑誌改革は年内にも次の段階を予定しており、今年度通期、そして中長期的な流れにつなげていきたいと思います。
トーハンには、流通を通して日本の出版文化を支え続ける、大きな使命と責任があります。個別具体的な変化対応を進めていく上で、出版総合商社たるトーハンの見識とリーダーシップが問われて参ります。このことを私たち一人一人が深く肝に銘じて改革を志し、誠心誠意仕事に取り組むことで、必ずや将来への活路が切り開かれると確信しております。

来週末の東京国際ブックフェアにトーハンは2 コマのブースを借り、取次業界で唯一出展します。ブースでの案内役も含め、すべて内製化して、一般読者向けに最新情報を発信いたします。ぜひ皆さんもご家族やご友人と一緒に、ビッグサイトへ足を運んで頂きたいと思います。

最後に一つ、大切なことを申し上げます。それは、皆さん一人一人の健康維持ということであります。自身の生活を振り返り、これまで以上に健康への気配りをお願いしたいと思います。私としても、皆さんが心身ともに健やかに、気持ちよく仕事に取り組める会社づくりに、一段と力を入れて参りたいと思います。

すべてはトーハンの三つの経営基本方針、そして三つの行動基準「情熱・挑戦・スピード」に収斂してくると思います。これらの新生トーハンの原点を、皆さんとともに常に意識しながら、全員の力を結集し、この大転換期を乗り切っていきたいと思います。

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■この件に関するお問い合わせ  トーハン広報室 TEL 03-3266-9587