ここから本文です

新年仕事始め式 年頭挨拶

2015年1月 6日

新年仕事始め式 年頭挨拶

株式会社トーハンは、1月5日午前9時より新年仕事始め式を行いました。藤井武彦社長の挨拶(要旨)は以下の通りです。

皆さん、あけましておめでとうございます。
今日からまた心機一転、全員参加で、まずは足元の26年度の総仕上げに取り組みたいと思います。

俗に出版不況と言われますが、日本の読書の総量はむしろ増加しています。新刊マーケットの年間販売冊数、公共図書館の個人貸出冊数、そして電子書籍や新古書店の販売冊数も合計すれば、明らかに増加トレンドで、読書量は増えています。読者が様々なチャネルに拡散した結果、新刊書店の売上が減ってしまっているというのが、出版不況の実態ではないかと思います。
したがって、いかに店頭に読者を呼び戻すか、新刊マーケットに対して私たちはまだまだ手当てできることがたくさんあります。トーハンの方向性は決して間違っていないという確信のもとに今年は従来の取り組みを進化させていただきたいと思います。

まずやるべきことは、エリア書店の販売を底上げすることであります。大手ネット書店が読者に支持されているのは確かですが、そこだけが成長したとしても出版界としてバランスの取れた発展にはつながらないと思います。様々なチャネルにシフトした読者を店頭に呼び戻し、さらには大手ネット書店に対する確実な対抗軸として新しいリアル書店の形を確立していく必要があります。

その具体的な取り組みとして2点、申し上げます。第一に客注対応であります。現在、桶川SCMセンターでは、80万点の品揃え、最短で翌日店着のスピード、さらに日曜祝日の配送の実施、ネット書店を下回る配送料と、いずれもネット書店にイコールフッティングの競争条件が実現しています。これらの施策を書店店頭のスタッフまで浸透させるべく、12月からパイロット店を決めて客注強化キャンペーンを展開中です。まだ一か月足らずですが、店頭で積極的にアピールすることで客注は増加しています。

次に重要なのは書店複合化の問題であります。一昨年新設しました複合事業本部を中心に取り組んでおりますが、文具・雑貨・音響・カフェなどの売場作りに、当社独自のノウハウを蓄積し、トーハン独自の提案力をつけることが大事です。昨年11月、東急田園都市線沿線に、nota novaのコンセプトで、カフェまでも含めたすべてをトーハンのノウハウで運営する一号店がオープンしました。リニューアルに際し本の売場を縮小しましたが、本の売上は落ちず、文具・雑貨、カフェを加えた店舗全体の売上は2桁台の伸びとなっています。本の売上が減少する中、書店の増収を目指すモデルとして、この新しい業態の導入件数を増やして行かなければならないと思っております。

そして、今まさに当社にとって事業構造の質的な転換が必要であります。新生トーハンとなって以降、将来のトーハンを支える事業の柱を複数打ち立てるため、様々な施策を打ってきました。
その大きなひとつが、物流事業の再構築であります。トーハンロジテックスによる3PL事業の拡大や、セブン&アイ・ホールディングスが取り組むオムニチャネルへの参画であります。さらに、新たな事業として介護事業もあります。今年の4月、いよいよトーハングループによる介護施設の第一号がオープンします。また、本社再開発事業構想についても、皆さんからの積極的なプレゼンテーションをふまえ、現在、複数の新規事業案について慎重に調査を重ねており、今年は一歩あゆみを進めて行かなければなりません。

これらすべてのベースとなるのが「人の力」であります。トーハンの社員一人一人がすぐれた資質を持ち、成長の可能性を秘めているということを、日ごろの業務の成果や、様々なプロジェクト、あるいは研修の機会などを通じて、私は最近強く感じています。
昨年来、私はたびたび「業界は大転換点にある」と申し上げてきました。その中にありまして、キーワードは「変化対応」であります。われわれ自身の強みを生かして変化に対応し、持てる力を100%発揮すれば、変化はチャンスとなり、必ずや将来の展望が開けると思います。

皆さん一人一人が大いに奮起され、創立66年目の新たなスタートにふさわしく、伸び伸びと溌剌と活躍されることを期待して、年頭の挨拶といたします。

(平成27年1月5日 午前9時より、トーハン本社にて)

■この件に関するお問い合わせ  トーハン広報室 TEL 03-3266-9587